第2回:周りは空き家だらけ? 未来の住宅環境


 

こんにちは。

山六木材の小林 誠(こばやし まこと)です。

12回にわたって、「30年経っても後悔しない!理想のマイホーム購入」に

ついてのブログをお届けいたします。

 

前回1回目は、貴方にとって理想の家とは何か?

その為の自分自身の物差し(基準)をつくることが

必要だとお話しいたしました。

 

2回目は、

 

理想の家を作るために、現在の日本の住宅事情と住宅業界の変化、

それに対応した家造りを知ってもらいたいと思います。

 

 

今、日本にどれくらいの空き家があるか知っていますか?

 

平成25年、国土交通省の調べによると、日本の空き家は

820万戸と5年前に比べて63万戸(5.3%)増加しています。

総住宅数は6063万戸と5年前に比べて305万戸(5.3%)増加。

空き家率は13.5%と過去最高の状況です。

でまお、この数字だけを聞いても、それがどれくらいのものなのか、

何が問題なのか、イメージが湧きませんよね?

 

そこでまず、東京都の総世帯数と比較してみましょう。

平成27年国勢調査によると、

東京都の総世帯数は669万世帯と言われています。

日本の空き家は、日本で一番世帯数が多い東京都よりも

150万戸も多いというのが現状なのです。

 

そして、今後この傾向はさらに拡大すると言われています。

というのも、日本人の人口が年間で80万人減少しているからです。

2050年までに、人口が3,500万人以上減少すると予測されています。

 

日本は「人口減少=縮小する社会」へと変わりました。

住宅の新築着工数もこの20年間で半分以下に減少しています。

それでも今のままのペースで建て続ければ、

30年後には全戸数の4割以上が空き家になる

という予測(※2009年9月に野村総合研究所が推定)を

されたこともあります。

 

そうです。

 

隣は全て空き家、になってしまうかもしれません。

もし、自分の家の周りが空き家だらけになってしまったら、

どうなってしまうのでしょう?

 

 

住んでいる自治体のさまざまなサービスが行き届きにくくなり、

そして、そのサービスを受ける為に一人が払う額も大きくなります。

さらに、

周りに住んでいる人が少ないことで、地域の防犯力も低下します。

あなたの地域や家、家族に対して関心をもって見守ってくれる人や、

日本の安全を支えていた地域コミュニティがなくなってきます。

また、人が住まなくなった家は、どんどん老朽化し傷んでいきます。

 

そして、あなたが暮らしている街が廃墟だらけになり、

景観を壊していくことも考えられます。

 

そうなってしまったら、「この街に住みたい!」と

思う人がいなくなってしまい、

地価はどんどん下がっていきます。

 

そこまで考えていられないよ!

そう思うかもしれませんが、現実問題として

こうなってしまう街が出てくる可能性は大いにあります。

 

ですから、これから先の「人口減少=縮む社会」を見越して、

今、空いている土地を分譲して宅地を増やしていくだけでなく、

住宅立地の集約をしていく必要もあるのです。

 

※この辺のことを詳しく知るための最適な本があります。

ドイツ在住の都市計画・環境ジャーナリストの

村上敦さんが2012年に書いた本で、

「kWh=\(キロワットアワー・イズ・マネー)

エネルギーが通貨になる日、日本は蘇る」と言う本があります。

 

空き家やエネルギーを含めて、住宅とは日本を

変えるだけの力があることが書かれています。

 

また、「2.5 、70 、 90 」

と言う数字が注目されています。

 

長野にある住宅新聞社社長のセミナーで

よく話が出る数字です。

 

2,5=サラリーマンの生涯年収がここまで減少

70=年金開始時期がこの年まで遅くなる

90=日本人の平均寿命がどんどん延びる

 

一番の問題は3番目の平均寿命だと思います。

 

その年まで、健康でいられるか?

光熱費がどんどん上昇しています。

それに対応できるエコハウスなのか?

 

また、今の日本の家は30年しないうちに解体されます。

 

もう一度建て替え出来るかどうか?

 

数年前までは、家造りセミナーなどでは、

「人生で一番高い買い物は住宅ではなく、住宅ローン!」

などと言われてきました。

 

確かに住宅ローンを失敗すれば、

これほど悲惨なことはないかもしれません。

 

でも、今の時代に住宅ローンで

失敗する人はいるのでしょうか?

 

フラット35,10年固定なども1%を切っている金利政策で、

住宅ローンで失敗することがあるのでしょうか?

それより、

一番怖いのは「家」そのものだと思います・

 

価格が高すぎる家

燃費がかかる家

無駄に大きすぎる家

シックハウスリスクの高い家

安いだけの家

長持ちしない家

デザイン優先・メンテリスクの高い家

 

家の作り方を間違えれば、もしかしたら住宅ローンより

家そのものが将来のリスクになることもあります。

 

「人口減少=縮む社会と高齢化」の日本は、

これまでの考え方や生活も一変させます。

そこから逆算して、

家造りも大きく考え方を変える必要があります。

 

 

 

 

これからの家は個人の物と言うより、

社会全体の持ち物であるという考え方もあります。

 

1回目にお伝えしたように、

自分の欲しい家造りだけを考えていては、

将来大きなリスクを負うことがあります。

 

その為にも、

将来から逆算した「家造りの物差し」を

一緒に考えてみませんか?

 

最後に、

「将来なんて何とかなるさ、考えてもどうしようもない」と

いう人もいます。

正直、僕もその通りだと思いますが、

「ゆでガエル理論」ご存知ですか?

企業経営でよく使われる、たとえ話です。

 

ゆっくりと進行する、危機や環境変化に

対応することの難しさを例えています。

 

カエルを熱湯の中に入れると驚いてすぐに飛び出しますが、

水から入れて徐々に熱くしていくと、

その温度変化になれていき、

その危険に気づいたときはゆであがって死んでいく・・・

と言う話です。

 

科学的には誤りだと言うことですが、

経営者には一つの教訓として、言われ続けられています。

「ゆでガエル」にならないに、少しでもよいので、

未来から逆算して家造りを考えると良いかと思います。

 

3回目は、

「人口減少=縮む社会」で起こる、家計の大打撃とは?

です。