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Blog冷たい子供たち~子どもたちを健やかに育む自然素材の住まい~
体を冷やす家⁉

記録的猛暑がいまだに続く今年の夏……。少しでも涼を感じようと家では裸足で過ごす方も多いのではないでしょうか。床から足裏に伝わるひんやりとした感触は気持ちの良いものですよね。
しかしながら、建材(合板、ビニール、コンクリートなど)によっては足裏からじわじわと体温を奪い、体を芯から冷やすものもあります。夏の間はそれでも過ごせるかもしれませんが、寒くなる時期にそれでは体が受けるダメージは相当なもの……。「冷え」からくる健康への障害はさまざまな形で現れることは良く知られていますし、当然のことながら、体温の調節機能がまだ未熟な子どもたちへの影響は避けられません。
この話の流れでは、「裸足はよくないのかな?」と思われてしまいそうですが、次にはむしろその逆の話をしたいと思います。
足裏で受けた刺激が脳を発達させます

「足」は体温調節のほか、血液を全身に送り出すなど意外と重要な役割を果たしています。足つぼのマッサージは足裏に点在する全身の各部位に対応するつぼを刺激し、健康を増進することが知られていますが、言うなれば全身の情報が足裏に集まっているということ。それを証明するかのように、特に乳幼児期においては足の裏で受けた心地良い刺激は、脳細胞の発達を促すことが知られています。あわせて足裏からの刺激は自律神経を安定させるので、体温調節機能が正常に働き免疫力を高めてくれます。裸足教育を取り入れている幼稚園、保育園、小学校では運動能力の向上、手洗いなどの健康習慣を身に付けることに積極的になるといった研究成果を出しているところもあるんですよ。
自然素材は子どもたちの五感を刺激する良素材

さらに脳細胞を活性化させるには、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚を通して感じる「五感」を刺激することが重要です。そこで、『自然素材の効能について(天然木を中心に)』という記事を思い出してほしいのですが、自然素材(天然木)にはその五感を刺激する力が備わっていることがわかります。
・木目や色合いが気持ちを和ませる(視覚)
・ほどよい吸音効果があり、音がまろやかになる(聴覚)
・木の香り、フィトンチット成分によりストレスを軽減(嗅覚)
・木材の細胞壁による空気の隙間により、熱伝導が心地よいものに調節される。また木の種類によって堅さや触り心地が異なるのも特徴的(触覚)
一日のうち、長い時間を過ごす家だからこそ、子どもたちには心地良く体に良い影響を与える環境を用意してあげたいですよね。子どもたちの心身の発達面だけではなく、家族で得られるメリットがいっぱいの空間づくりに「自然素材(天然木)を取り入れた住まい」という選択肢も考えてみたいですね。