意外な効能がいっぱい!
自然素材には私たちの暮らしを良いものにするチカラが宿ります
自然素材の家、特に天然木を多用した住まいは体に良さそう……と“なんとなく”思っている方は多いのではないでしょうか。
でも、なんとなくで終わらせるにはもったいない! 天然木は私たちの暮らしの質を高めるさまざまな力を持った、実に奥の深い素材だということを皆さんにもっと知っていただきたいと思います。
知れば知るほど木の家に暮らしたくなる!
天然木の魅力は何よりその風合い。柔らかな色と、温かみのある感触はそれだけで日々の暮らしに潤いを与えます。そんな“なんとなく”感じる天然木の効果は実はさまざまな実験、分析によって科学的な根拠が示されています。私たちの暮らしに与える効果を大きく3つに分けると……
・木材は軽くて強い材料。近年は木造住宅の耐震性能も高まってきました
・不燃材との組み合わせにより、木の効用を活かした延焼を防ぐ規定が設けられています
・森林大国日本は木造の文化です。きちんと気候風土に適した家作りをすれば、
寺社仏閣がそうであるように、木造住宅はたいへん長持ちし、またメンテナンスが容易で可変性に富みますので、永く住み継いでいく事ができます。
・天然木はフィトンチッドというリラックス効果や殺菌効果を持つ物質を発するほか、吸湿と放湿を適度に繰り返して室内の湿度を調整してくれる調湿性があります
・天然木には紫外線吸収、反射防止などの効果があり、目にも優しい
・天然木は適度に音を吸収する性質があり、音が美しく響くなどの効果があります
・構造材としての天然木は金属と比べて断熱性に富むため、冬は暖かく夏は快適な省エネルギーな室内環境を実現できます
・天然木による住まいはその構造面の特長から、増改築やリフォームなどの設備変更や維持管理がしやすい
天然木の家は子どもの情操教育にも効果的
文部科学省では学校校舎などに木材の積極利用をすすめ、さまざまな実験データによる分析を重ねています。学校施設における木材の利用は、
・子どもたちのストレス反応の緩和、授業での集中力アップ
・教室を広々と感じ、自分の居場所をより感じて心地良く生活をしている
・インフルエンザの蔓延が抑制される傾向
・木質の床は結露しないことから、転んでけがをする子どもが少ない。床表面の温度と室温との差が少なくなるため、足元の快適性が向上し、足にかかる負担も少ない
なかでもストレス軽減、インフルエンザ予防など、心理・情緒・健康面への効果の高さは注目したいところです(詳細は「あたたかみとうるおいのある木の学校-早わかり木の学校-」平成19年12月文部科学省、を参照)。
この実験・調査は木造校舎におけるものですが、天然木を用いた住まいにも同様の効果がもたらされることは大いに期待できるでしょう。
このように天然木がもたらす効果は、香りや触り心地、ぬくもりを感じる見た目などから人間の五感に穏やかに作用するものです。生きている素材ならではの優しさ、繊細さ、温かさを感じながら心豊かに日々を暮らしてみませんか?