注文住宅と建売住宅、
理想の暮らしをどちらで叶える?
「そろそろ自分たちの住まいがほしい。できれば一戸建てで!」と考えたとき、まずはいちから建てるか(注文住宅)、出来上がっているものを購入するか(建売住宅)……という選択肢が思い浮かぶのでは? そもそも注文住宅と建売住宅は何が違うのかを知ることで、自分たちが望む住まい・暮らし方を見つけることができますよ。
注文住宅はオーダーメイド、
建売住宅はファストファッション⁉
注文住宅と建売住宅の特徴を簡単にまとめてみました。
■ 注文住宅 ■ ■ 建売住宅 ■
一般的には建売住宅より高め。 ただし、工法、設計や材料の工夫次第で低コストに抑えることも可能。 | 価格 | 一般的には注文住宅より低コスト。 |
設備や間取り、建築会社選びなどさまざまな選択が可能。 | 自由度 | あくまで完成した建物を購入するので、設備や間取りを決める自由度は低い。 |
建築の契約から入居まで平均7.6カ月。※土地探しから含めると1年以上かかることも | 工期 | 購入契約から入居まで平均3.7カ月。 |
現場にて工事内容を細かくチェックできる。 | 工事過程の確認 | すでに完成している場合は工事内容を見ることができない。 |
注文住宅はオーダーメイドで作るスーツや一点物の着物を仕立てるように、デザインや素材を自由に選んでじっくりと時間をかけていく方法、建売住宅は流行のデザインやカラーの服をすでに出来上がっているものの中から選び、すぐにまとうことができるファストファッション……とたとえてみると、さらにそれぞれの特徴が理解しやすくなるでしょうか。
注文住宅と建売住宅のそれぞれの特徴を理解したうえで、どちらの方法が自分たちにとってメリットが多い住まいづくりになるのか、あるいはどういったことを優先して暮らしたいのか、将来どのような人生を過ごしていきたいのか……家族で話し合うことが、大切です。
十人十色の住まいづくり。
それぞれの暮らし方を実現する住まいづくりとは
先ほど、注文住宅はオーダーメイド、建売住宅はファストファッションとたとえてみました。オーダーメイドの服は世界でただ一着、あなたの身体に心地良くフィットするように作られます。一方、ファストファッションのほうは統一規格で作られますから、ウエストで選んだけど太もも部分がパツパツで……という不具合も起こりえます。
住まいも同じ。自分たちの暮らしに合わせた心地良い住まいを作るか(注文住宅)、住まいに合わせて暮らすか(建売住宅)という視点で住まいづくりは捉えることができ、実はここが大きな要の部分であったりします。
服とは違い、住まいは一生のうち1・2位を争う大きな買い物であり、一生のうち多くの時間を過ごす場所。で、あるなら納得できる、満足のいく住まいで暮らしたい……。その願いを叶えるにはやはり注文住宅に軍配が上がります。
すでに間取りも設備も整った建売住宅よりも、ゼロから自分たちの理想を積み上げていく注文住宅のほうがコスト高になるのは事実。しかしながら建築資材の選定、設計面での工夫などで無駄を省くさまざまな方法をとれば、費用対効果の面で見たら逆に注文住宅のほうがお得かも……という住まいづくりも可能です。
皆さんの暮らしがより豊かに、そして、より快適になることを願っています。